2026年9月下旬 ChatGPT Webで確認された変更点

2026年9月下旬 ChatGPT Webで確認された変更点

2026年9月24〜26日前後、ChatGPT Webで比較的大きなフロントエンド変更が入ったとみられる。

今回確認できた内容には、OpenAIが公式リリースノートで告知しているものと、実際のChatGPT Web上で観測できたものがある。両者は分けて記録する。

1. Thinking周辺の仕様変更

OpenAIは2026年9月14日、Plus / Pro向けの「InstantからThinkingへの自動切り替え」を廃止したと公式発表している。

今後はユーザーが利用可能なThinking設定を選択する方式が基本となる。Thinking周辺は9月中に実際に仕様変更が続いていることが確認できる。

2. 処理中の状況説明が画面に表示されるようになった

ChatGPTがWeb検索や時間のかかる処理を行う際、最終回答が出る前に、

  • 「Webで外部の報告を直接探す」
  • 「複数の観点に分けて確認する」

といった、ユーザー向けの状況説明が途中表示されることを確認した。

これは内部の思考内容そのものではなく、「現在何をしているのか」を利用者に伝える進捗表示と考えられる。

その後に、「Searched 5 websites」のようなツール実行状況が表示され、最後に通常の回答本文が表示される。

従来よりも、長いThinkingや検索中の待ち時間で「止まっているのか、処理中なのか」が分かりやすくなった。

現時点では、この表示仕様そのものを説明する公式リリースノートは確認できていない。

3. AssistantメッセージのDOM構造が変更された

従来のChatGPT Webでは、Assistant回答を取得する際に、[data-message-author-role="assistant"] という属性を利用できた。

現在確認した新DOMでは、この方式では回答を取得できず、h4[data-conversation-role="assistant"] というセマンティックなマーカーが使われている。

さらに回答単位には、data-content-search-unit-key="...:assistant"、data-chatgpt-search-unit-key="...:assistant" といった属性が付く構造へ変化している。

最終回答本文には、data-markdown-text-style="assistant-message" という明確な属性も確認できた。

つまり、単なるCSSや見た目の変更ではなく、回答DOM自体の構造がかなり変更されている。

4. 入力欄のDOM構造も変更された

従来利用できた #prompt-textarea が現在のChatGPT Webでは存在しないケースを確認した。

現在は、role="textbox"、contenteditable="true"、aria-label="Ask ChatGPT" を持つcontenteditable型の入力欄が使われている。

このため、従来のChatGPT Web DOMを直接操作していたブラウザ拡張やユーザースクリプトは、そのままでは動作しなくなる可能性がある。

5. 1回の回答が複数の表示ユニットに分かれる可能性

これまでの構造は比較的単純で、「質問 → Assistant回答 → 回答本文が成長 → 完成」という形だった。

現在は、「質問 → 状況説明 → 検索・ツール実行表示 → 状況説明 → 最終回答」のように、1回のターンの中で複数の表示ユニットを使う構造になっている可能性が高い。

これは今回の状況説明表示と、新しい ...:assistant 単位のDOM構造からも整合する。

6. ChatGPT WebのUI全体にも大きな変更報告

2026年9月24〜25日には、他の利用者からもChatGPT WebのUI変更について複数の報告が出ている。

  • サイドバー変更
  • ナビゲーションUI変更
  • アイコン配置変更
  • 入力フォームやインタラクティブUIの増加
  • 長い会話での表示不具合
  • 従来のGreaseMonkeyスクリプトが動かなくなった

特に「従来のWeb DOMを前提にしたユーザースクリプトが動かなくなった」という報告は、今回こちらで確認したDOM変更とも一致する。

ただし、こうしたユーザー報告はOpenAI公式仕様ではない点には注意が必要。

7. Medium / High ThinkingでインタラクティブUIが増えたという報告

9月23日前後から、Medium / High Thinkingで、通常のMarkdown回答だけでなく、カード、図、入力UI、インタラクティブ表示などが回答内へ出るようになったというユーザー報告もある。

これも今回の「回答が単一本文ではなく、複数のUI要素を組み合わせる方向」への変化と一致している。

ただし、これも現時点では公式にDOM仕様として説明されたものではない。

8. UI上の完了状態と実処理が一致しないケースも報告されている

2026年9月24日、OpenAI Developer Communityでは、ChatGPT Web上では処理完了のように見えている一方、Plugin / MCPの処理自体は継続しているケースが報告されている。

そのため今後は、「画面上のボタン状態」「停止ボタンの有無」「見た目上の生成完了」だけで処理完了を判断するのは以前より危険になる可能性がある。

9. localhostへの通信について

現在のChatGPTページコンテキストでは、Content Security Policyの connect-src によって、http://127.0.0.1:8000 への直接fetchが拒否されることを確認した。

ただし、「最近CSPが変更された」とまでは断定できない。

確認できている事実は、「現在のChatGPT Webページコンテキストからlocalhostへの直接通信が拒否される」という点までである。

10. 公式リリースノートには今回のWeb内部変更は記載されていない

OpenAIの2026年9月下旬時点の公式リリースノートには、Thinking周辺など一部の変更は掲載されているが、今回確認したChatGPT WebのDOM刷新、入力欄変更、状況説明表示、CSP関連についてのまとまった説明は確認できていない。

そのため今回の変更は、段階的ロールアウト、A/Bテスト、あるいは公開リリースノートに載らないフロントエンド更新を含んでいる可能性がある。

11. 現時点ではOpenAI公式からの説明を待ちたい

今回の変更はかなり大きく見えるが、現時点では実際の画面・DOM観測とユーザー報告から推測している部分も残っている。

  • 状況説明表示の正式な名称と目的
  • 1ターン内の複数Assistantユニット構成
  • Thinking周辺の新しい表示仕様
  • DOM変更が恒久仕様なのか段階的テストなのか
  • CSPやWeb内部構造の変更範囲

については、OpenAIから正式な説明が出るまでは断定しない方がよい。

今回の記録は「2026年9月下旬時点で実際に観測できた変化」として残し、OpenAI公式のリリースノートや説明が公開された段階で、改めて内容を照合・更新したい。

開発側としても、現在のDOMに過剰に最適化して大規模改修するより、まず必要最低限の互換対応を行いながら、OpenAI側の仕様が落ち着くのを待つのが安全だと考える。

現時点でのまとめ

今回の変更は、単なるデザイン変更ではなく、回答DOM、入力欄、Thinking中の表示、ツール実行表示、回答単位の構造、UI上の処理状態まで含む、ChatGPT Webフロントエンド全体の比較的大きな再構成と考えるのが自然である。

特に重要なのは、以前の「質問 → 無音で待機 → 最終回答」という体験から、「質問 → 状況説明 → 処理・検索 → 最終回答」という、処理中の状態がユーザーに見える方向へ進んでいる点である。

既存のブラウザ拡張やDOM依存ツールにとっては互換性問題が発生する一方、音声インターフェースから見ると、「待ち時間にも現在の処理状況を伝えられる」という新しい可能性が生まれている。

ただし、まだ変更直後と考えられるため、現段階では完成形と決めつけず、OpenAI公式からの情報を待ちながら継続観測する。

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